白目の表面を覆っている半透明の膜である結膜が、異常に増殖し、目頭の方から黒目に三角形状に入り込んでくる病気です。
●異物感・充血:
翼状片がドーム状に盛り上がり目の表面が凸凹しているので、ゴロゴロした異物感を感じます。 また、結膜の部分はしばしば充血して赤く見えます。
●ドライアイ:
正常な涙三角が破壊され、ドライアイと同じように翼状片の先端部分にドライアイによる 角結膜所見を呈し、充血や異物感の原因となります。
●視力低下:
翼状片の先端部分が瞳の近くまで伸びてくると角膜が牽引され、乱視が発生し、視力が低下します。 また、瞳孔を完全に覆った場合、視力が著しく損なわれます。通常、非常にゆっくりと進行し、瞳の縁に至るまで10年近くかかるようです。
不明ですが、これまで主に中高年がかかるとみられていた翼状片も大量に紫外線を浴びると若い世代でも発症することが分かってきました。
紫外線の強い沖縄などでは、40代以上のおよそ30%がかかっていると推測されています。
詳しいメカニズムはまだ分かっていませんが、
【慢性的に目が紫外線を浴びる】
→角膜の細胞の一部に細胞を破壊する活性酸素が発生する
→角膜に炎症が起きる
→修復が追い付かず炎症が慢性化する
→炎症を起こした細胞の性質が変化する
→黒目に白目の部分が覆いかぶさる
と考えられています。
翼状片自体は悪性の組織ではありません。特に症状がなければ放置しても問題はないのですが、 充血や異物感が強い場合には点眼などの治療を行います。
翼状片の先端部分が、瞳の近くまで伸びてくると乱視が発生して見えにくくなるため、この場合には手術が必要となります。 単純に侵入した結膜組織を切除するだけでは再発しやすいので、切除後に結膜弁の移植やマイトマイシンCの塗布、 羊膜移植などを試みて再発予防に努めます。再発の傾向は、年齢が若いほど高く、高齢者では低いとされています。
(2011年1月に手術施行)
















